富山県氷見市は、北アルプスの雪解け水が流れ入る富山湾に面しています。
富山湾は「天然の生け簀」と言われるほど魚の宝庫であり、特に氷見沖は漁業に適している地域です。
また、富山湾の向こうに見える風景は、勇壮な山々である立山連峰。
海では魚、陸では里山の幸、氷見は食材豊富な北陸の台所です。
見事なブリ、さすが氷見!!
氷見と言えば、寒ブリが有名ですが、脂ののりきった寒ブリの美味しさと言ったらもう格別です。
氷見漁港では、日本一美味しいと言われる氷見の天然寒ブリや富山湾から水揚げされる魚介類のセリの様子を早朝から見学することが出来ます。
活気ある朝セリを見学した後、2Fの食堂「海寶」では獲れたての刺身や漁師料理を味わうの氷見の旅の楽しみ方のひとつです。
探検家気分で洞窟遺跡へ
灘浦海岸に面した洞窟の複合遺跡「大境洞窟住居跡」は、縄文中期からのもので、入り口の幅16m、高さ8m、奥行35mの波浪によってできた海食洞です。
発掘されたのは、1918(大正7)年で、洞窟内にある白山社を改築するときに多数の人骨、獣骨、土器類などが出土したそうです。
縄文期の大型石棒・石庖丁、弥生時代の人骨や頭骨に赤い塗料のついた顔面装飾が出土したことから、日本の考古学史上に残る遺跡として高い評価を受けています。
里山の懐かしい風景、長坂の棚田
棚田というのは、山の斜面を利用して階段状にこしらえた田んぼのことです。
長坂にある棚田の田んぼは120枚あり、日本の棚田100選にも選ばれています。
緑に彩られた斜面に広がる田んぼの水面に、光があたりキラキラ光る様子はとても煌びやかです。
懐かしく美しい風景に思わずシャッターを押し続けてしまいます。
氷見の代表的な伝統芸能「獅子舞」
獅子舞は、富山県で盛んな伝統芸能ですが、特に氷見市は盛んな地域です。
舞の独特のスタイルから「氷見獅子」と呼ばれ、氷見市内はもちろんのこと、能登鹿島郡や羽咋郡、高岡、小矢部市、五箇山や呉東地区、そして北海道へも伝えられているそうです。
氷見市内の地区では、年に2回春と秋に行われる祭りで披露されます。
また、市内にある「ひみ獅子舞ミュージアム」には、獅子舞の展示や実演の見学、そして実際に獅子舞の体験をすることもできます。
獅子舞文化の伝承と踊り手育成の醸成を図るために、獅子舞が途絶えている地域への応援的役割を果たしているミュージアムとして活動も行っています。
魚提灯山車パレードが楽しい「ひみまつり」
氷見市夏の風物詩「ひみまつり」は、「六万人こころのふれあい」をテーマにした氷見市民が総出で楽しむ氷見の一大イベントです。
祭りでは、ブリや鯛の形をした提灯が約2,000個ついた山車に子どもたちを乗せて公園内をパレードする「魚提灯山車パレード」や「獅子舞フェスティバル」「ひみ音頭のまち流し」などの催しが行われます。
常設のイベントでは大人も子どもも楽しめるイベントが盛りだくさんです。
祭りの最後は、およそ5,500発の花火が打ち上がり、夜空には大輪の花が咲き誇り祭りのフィナーレを飾ります。