香港政府観光局のフェイスブックページは、政府から助成金を受けた団体が世界中の観光客を香港へ誘致するために運営をしているページです。基本情報に「日本語のページ」と記載されているように、ターゲットは日本人なので投稿される内容は香港内の観光地等の情報を投稿するだけではなく、日本で開催されている展示会に出展する情報なども漏れなく投稿されています。
「投稿する記事をフォローし始めてからどっぷり香港ホリックになってしまった」というコメントがあるように、文化・食・イベント・お得情報など、見ていて楽しい情報が満載のフェイスブックページです。
【読ませる見出しの工夫が満載】
フェイスブックページを運営する専門チームがあることをうかがわせる香港政府観光局の投稿には、各投稿に添えられた見出しの工夫が見られます。
その1・投稿を読みたくなる見出し
香港政府観光局の日本語フェイスブックページの投稿には、投稿本文の前に必ず投稿内容を1行~2行にまとめた見出しを付けています。その見出しの付け方が、投稿内容をうまく要約し簡潔にまとめられ、投稿で言いたいことが伝わる内容になっています。
【見出し例】
・5/31(火)までに香港旅行の予定が決められる方に朗報です!
・ご注意下さい!香港でのPHS機器の所有・利用は全面禁止に
・人気の猫店長「クリームあにき(忌廉哥)」にはもう会いましたか?
この見出しを見てもざっとした内容はわかりますが、見た人がそれってどういうこと?と思わず投稿内容を全部読んでしまう、そんな見出しになっています。
その2・私のことだと思わせる呼びかけ
フェイスブックページに「いいね」をする人の中には、情報はほしいけど、あれもこれも読んでいる暇がないという人も多いものです。そんな人の中で、しっかりターゲットを決め読んでもらいたい人に届け、着実に誘客に結び付ける。投稿を読んだ人を「投稿を読んだ」で終わらせない「行動へとつなげる」ための見出しが、香港政府観光局の日本語フェイスブックページの投稿には見られます。
【コメントを増やす工夫~聞く・問う~】
企業や団体がフェイスブックページを使う主な目的は、宣伝のため。観光地なら誘客が第一目的のはず。ですが、単なる情報の垂れ流しでは誘客へとは繋がりません。そこには、ウキウキ・ワクワクと言った「楽しみ」が必要となります。楽しいところに人は集まる。だから、運営するフェイスブックページにたくさん人が集まってくれ、盛り上がってくれることは大事なことです。
香港政府観光局の日本語フェイスブックページの投稿では、ページに「いいね」をしてくれた人に情報を提供するだけではなく、「参加してもらう=コメントを増やす」ことへの工夫が見られます。
香港が好きな人、行ったことのある人に外からの目線でお気に入りやおすすめを聞く。人は問いに対しては答えたくなる。そんな行動につなげる投稿には、多くのコメントが入っています。
香港政府観光局の日本語フェイスブック
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