愛知県一宮市は、濃尾平野の中央に位置し温和な気候と風土に恵まれ、真清田神社の門前町として繁栄してきた地域です。
一宮は、平安時代より織物産業にも力を入れ、江戸時代には縞木綿や絹織物の生産地として広く知られていた場所でもあります。
「真清田神社(ますみだじんじゃ)」に伝承される「舞楽神事(ぶがくしんじ)」
運気上昇のパワースポットとして話題の真清田神社の社名は、この地域が木曽川の清く澄んだ水田地帯だったことから由来しているそうです。
神社の境内には、井戸を覗いて顔を水面に映し、健康や家内安全を祈る「神水舎」と、縁結びに御利益があるという「服織(はとり)神社」、願いを念じてから石を持ち上げてみて軽いと感じる願いが叶うという「おもかる石」などがあります。
また、この真清田神社では、古くより舞楽や神楽を催してきました。
現在、毎年4月29日を舞楽神事の日と定め、数々の演目を奉納しています。
舞楽面は、木彫りの技術が最高潮の時期の製作であることから、その出来栄えは見ごとで12面が重要文化財、7面が県文化財に指定されるほどの芸術作品です。
ものづくり愛知県らしさを楽しめる手づくり凧の「凧あげ祭り」
愛知県・岐阜県・三重県にまたがる日本一大きな公園「国営木曽三川公園138タワーパーク」。
この公園では、2月13日から3月13日までの間『早春フェスタ』が催されます。
『早春フェスタ』では、全国各地の凧名人が伝統凧や創作凧をあげてくれます。
凧あげ名人があげた凧をそのままあげる「凧あげ体験」や連凧あげへの挑戦、また誰でも簡単に製作することのできる和凧作り (有料:450円)をする「和凧作り教室」など、会場には楽しめるイベントがたくさん開催されます。
織物の神様への感謝と祈りをこめて開催の「おりもの感謝祭 一宮七夕まつり」
一宮で行われる夏の風物詩、一宮七夕まつりは、服織(はとり)神社の織物の神に感謝するとともに、古くからの一宮の産業である織物業の繁栄を願う祭りです。
商店街を華やかに飾る「吹流し飾り」は、仙台の七夕、湘南のひらつか七夕祭りと並び「日本の三大七夕祭り」の一つと言われており、毎年120万人を超える人々で賑わいを見せています。
大江川緑道の見事な桜「一宮桜まつり」
桜まつりは、大江川緑道や木曽川堤などの桜の名所で開催されます。
一宮市の中心部を南北に流れる大江川の両岸には、およそ330本のソメイヨシノの花が咲き誇ります。
木曽川堤は、国の名勝・天然記念物にも指定されており、樹齢100年以上の桜が4キロにもわたり花を咲かせます。