坂井市のシンボル丸岡城
丸岡城は、城郭一帯には数100本のソメイヨシノが植えられ、桜が咲く時期になると花咲き誇る風景に浮立つように見える坂井市のシンボルと言われる平山城です。
丸岡城は、1576(天正4)年に柴田勝豊(勝家の甥)が織田信長の命を受け築城し、城主は17代の有馬道純(1855年~1869年)まで続いた歴史ある城です。
屋根は石瓦で葺かれるという珍しい造りで、現存する天守としては日本最古を誇っています。
丸山城は、天守の石垣を登ってくる敵に石を落とす「石落とし」、天守の壁面の小さな穴や小窓である「狭間(さま)」を備えるなど、その姿はまさに戦国時代に建てられた城らしい万全な守りの備えをもつ城として、城郭建築として重要な建造物とされています。
国宝や重要文化財を多く有する三国最古の寺院「瀧谷寺(タキダンジ)」
1375(永和元)年に創建された三国町最古の寺院「瀧谷寺」は、国宝や重要文化財を多く有している三国町最古のお寺です。
早春の頃の参道には椿の花が咲き、築山式池泉庭園は季節ごとに趣が変化しながらも、落ち着きのある美しい風情を見せてくれます。
宝物殿には、福井の地を治めた戦国武将の書状や、国宝に重要文化財などが展示されています。
巨大な武者人形の山車が町内を練り歩く三国祭
北陸三大祭の一つ「三国祭」は、三国神社で5月15日の宮開式から5月21日の後日祭まで執り行われる格式ある神事であり、福井県指定無形民俗文化財に指定されています。
約260年前から、山車屋台に大きな人形をのせて練り歩く祭りとして三国町に伝えられています。
山車(やま)の高さは、現在は6.5mですが明治中期には10m以上もあったそうで、近くの村々からも山車に乗った武者人形の頭が見えたともいわれています。
祭りの特徴は、山車人形の毎年作り替えと子どもたちの祭囃子、そして三国神社の周辺の出し物小屋や露店、屋台が並ぶところです。
日本の奇勝として指す弁ドラマでおなじみの「東尋坊」
日本海の波しぶきが砕けるおよそ25mもの高さの断崖からの東尋坊の迫力は、魅力満点です。
波の浸食によって荒々しくカットされた、柱状節理というゴツゴツとした岩肌。
約1キロも続く絶壁に押し寄せる荒波は実に豪快で見応えのある風景です。
これほど巨大な輝石安山岩の柱状節理は、日本では東尋坊の一ヶ所にしかなく、地質学的にも非常に貴重な存在となっています。
国の天然記念物にも指定されている東尋坊の雄大な風景は、是非ともおすすめしたい名所です。