東京から約1,900キロ、沖縄本島から南西へ約509キロに位置する日本最西端の地、与那国島は周囲約28キロの島です。
台湾とは110キロほどしか離れておらず、年に数回、台湾の山並みが見えることもあるそうです。
荒々しい波が打ち付ける断崖絶壁の景観など、与那国島はのどかさを感じる八重山の他の島々と違った雰囲気を持っている島です。
純朴さが漂う可愛い「ヨナグニウマ」
与那国島には、「ヨナグニウマ」という日本の在来馬が、自然放牧されています。
体高が1.2メートル程度と小さく、性格がおとなしい馬「ヨナグニウマ」は、現在およそ130頭しか生息していないそうです。
もくもくと牧草を食べているその姿には、純朴さを感じます。
その「ヨナグニウマ」にふれあいたいと言う方におすすめなのが、牧場内での体験乗馬や牧場の外に出て農道トレッキングを体験です。
農道トレッキングの他にも、乗馬のトレッキングコースの乗馬や海の中を乗馬する海馬体験など様々な楽しみ方があります。
海に立つ奇岩の姿に大自然を驚異を感じる
「ヨナグニウマ」が多くいる東崎(あがりざき)から、少し北に行くと「サンニヌ台」という切り立った崖があり、その周辺の海域には自然の力で築きあげられた変化に富んだ地形や奇岩が見られます。
きれいに透き通った紺碧の海からそそり立っている「立神岩(たちがみいわ)」は、その代表格です。
およそ30メートルの岩礁ですが、その昔、海鳥の卵を取ろうと岩に登った若者が降りられなくなり、泣いて一夜を明かし目が覚めてみたら、地面の上にいたという伝説が残っており、古くから神様の岩として崇められています。
与那国島に人気ドラマ「Drコトー診療所」があった
島の南側、比川地域の氷川浜近くには、人気テレビドラマ「Dr.コトー診療所」の
舞台となった志木那島診療所があります。
ドラマは、志木那島というのは架空の島の設定でしたが、ドラマのために建てられた診療所の建物は、今も健在で入場料300円(高校生以下無料)で診療所内に入ることも出来ます。
まさに神秘の世界「海底遺跡のような石群」
新川鼻という断崖の岬の先、100メートル沖合の海底に眠っている石群。
ダイバーと比べると、そのサイズ感はわかりますが、石群そのものの全長は、東西方向に約250メートル、南北方向に約150メートル、高さは26メートルあります。
直角に切り取られた階段、周囲を取り囲む石垣など、人工物としか見えない神秘の世界が海底に広がっており、その様相はまるで海底遺跡のように感じられます。