山口県防府市(ほうふし)ご紹介

山口県の南中央に位置し、瀬戸内海の周防灘に面する防府市。
千年をこえる歴史の深さを感じる防府の「すごいぞ!」を数字でご紹介します。

すごいぞ!防府

まずは、防府天満宮の「1」です。日本で1番目に創建された天満宮です。
学問の神様として知られる菅原道真公を祀るこの神社。
京都の北野天満宮と福岡の太宰府天満宮と並ぶ「日本三大天神」の一つです。
毎年2月~3月は梅の見頃を迎え、赤、白、ピンクの可憐な花が咲き誇り、朱色の社殿を一層華やかにします。4月下旬~5月初旬は「大石段花回廊」を実施。
花で大石段に絵や文字を書いて、訪れる人々を楽しませます。
7月は七夕祭りです。願い事が書かれた竹笹や傘玉アートが並び、夜のライトアップにより境内が一層幻想的な雰囲気に包まれます。紅葉の見ごろは11月です。
茶室「芳松庵」から望む色鮮やかな紅葉と、庭園の美しさに心が奪われます。
芳松庵では、庭園を眺めながらお抹茶とお菓子を楽しむことが出来ます。
そして、西日本屈指の荒祭り「御神幸祭(ごじんこうさい)」別名「裸坊祭(はだかぼうまつり)」は11月に行われます。
重さ500㎏の御網代輿が大石段を滑り降りる様子は迫力満点で、一見の価値ありです。

次は、毛利氏庭園・旧毛利家本邸・毛利博物館の「25,000」です。
こちらは、約25,000坪もある風光明媚な日本庭園です。
「毛利氏庭園」は国指定名勝になっており、丘や滝、池もある、起伏に富んだ広大な回遊式の庭園です。サクラ、サツキ、紅葉など、四季折々の花々が庭園の景観を彩ります。ひょうたん池を眺めたり、11月には表門から本邸までの道沿いを紅葉が続き、うっとりとした回遊が楽しめます。
「旧毛利家本邸」は、大正5年(1916年)に完成した旧萩藩主毛利氏の邸宅で、国指定の重要文化財です。江戸時代の御殿さながらの規模や装飾の妙は、近代和風建築の粋を集めたとの高い評価を受けています。
邸宅の一部は「毛利博物館」として国宝雪舟筆「四季山水図」を含む毛利家代々に伝わる至宝の数々を公開しています。
毛利博物館では、予約をすれば、館長や学芸員による解説を聞きながら館内を見学することができます。貴重な展示品の理解が深まり、裏話を聞くこともできるのでおすすめです。

次は、周防国分寺の「100」です。こちらでは、約100体の仏像群を拝観することが出来ます。「周防国分寺」は、741年に聖武天皇の勅願によって建てられた国分寺の一つで、創建当初の境内に今でも伽藍を残す、全国でも珍しい国分寺です。本尊の薬師如来坐像をはじめ、藤原時代(平安時代)初期の日光・月光菩薩立像など、迫力のある仏像が拝観できる金堂は、国の重要文化財に指定されています。
また、金堂内にある写経道場では、弘法大師像の前で心を込めて写経をしたり、願い事を書いて祈祷してもらうお守り作りの体験が出来ます。
4月の第一土曜日には、開運のご利益があるとされる「聖天尊大祭」が、11月の第一土曜日には、護摩供養の残り火の上を素足で歩く「火渡り」が有名な「薬師大法祭」が行われます。無病息災が叶う「火渡り」は、当日参加も可能です。

もう一つ、東大寺別院阿弥陀寺の「4,000」です。
心安らぐ4,000株のあじさいがここにはあります。
「東大寺別院阿弥陀寺」は、1180年に東大寺が焼失した際、その再建のために活躍した俊乗房重源(しゅんじょうぼうじゅうげん)が創建しました。山門の両脇には重要文化財の仁王像が立っています。
今では西のあじさい寺として有名で、6月にはあじさいまつりが開催。6月第三日曜日には苗木販売や甘茶接待もあります。
加えて、ぜひ体験していただきたいのが「かわらけ投げ」です。素焼きのお皿に願い事を書いて舞台の上から的を狙って投げ、下にすえられた輪(福輪)にくぐらせます。
投げて厄を落とし、輪に通すことで願いが叶うと言われています。

もっと防府ならではの体験を

 歴史を感じるまち防府は、着物の似合うまち。先にご紹介した防府天満宮や毛利庭園も、着物姿で巡るとひと味違う思い出になるのではないでしょうか。
「ほうふ着物体験しをり」では、手ぶらでレンタル着物が体験できます。
また、振袖をドレスのように着る「オリエンタル和装」もあります。
旅の記念になること間違いなしです。

 また、藍染工房と、旅籠、カフェ、ギャラリーが一体となった「AI‐MA(藍間)」。
化学薬品を一切使わない伝統技法を使った、天然染料の藍染を体験することが出来ます。
また、ストールなどを販売するギャラリー、冨海の野菜や海の幸を味わえるカフェが併設されているほか、古民家を改装した宿には1日1組限定で宿泊することが出来ます。

防府と言えば、鱧

防府沖は、古くから鱧漁のさかんな土地でした。
漁獲量は県内トップクラスで、多くは関西方面に出荷されていました。
しかし、白身魚でありながら濃厚な旨味がある鱧は、産地ならではの鮮度と調理法によって最高に美味しくいただけるのです。
そこで市内の飲食店が「はも塾」を結成。防府産の鱧を使って、地元のはも塾加盟店が調理したものを「天神鱧」と呼び、防府の鱧ブランドを確立しています。中でも、鱧しゃぶは絶品!ぜひ、防府へ来て、産地でしか味わえない絶品鱧をご賞味ください。