歴史と伝統が息づく岐阜県

岐阜県 白川郷合掌造り(秋)

岐阜県は、近畿地方の内陸部に位置しており、北部の飛騨地方は北アルプスの御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳などの標高3000メートル級の山々が連なる山間の盆地のエリアです。
その岐阜県の名所と言えば、難攻不落の城「岐阜城」、鵜飼の里「長良川」、そして世界遺産に登録されている飛騨高山の「合掌造り」をご紹介していきます。

織田信長のゆかりの城「岐阜城」

岐阜市のほぼ真ん中にある金華山は、その昔歴史の舞台となった場所なのです。
金華山の山頂に建つ岐阜城は、元々武将斎藤道三の城でした。
道三が亡き後に織田信長が城を攻略し、この岐阜城を拠点に天下統一を目指したそうです。
信長は、城下町の復興に力を注ぎ、大変な賑わいをみせたそうですが、関ヶ原の戦いで徳川家康が勝利を収めた時点で、岐阜城は廃城となってしまいます。
現在の岐阜城は、1956(昭和31年)年に復興された建造物で、城内には史料展示室があり、楼上は展望台として利用されています。
最上階からは、「長良川」を一望できる素晴らしい眺めを満喫できます。

岐阜県 岐阜城

岐阜城(C)岐阜県観光連盟

鵜飼いの里として有名な「長良川」

市内中心を流れる「長良川」の周辺は、江戸時代には材木や和紙などを扱い栄えていたそうです。
鵜飼が行われることで有名な長良川は、高知県の四万十川、静岡県の柿田川と並び日本三大清流であり名水100選に選ばれています。
9月以降になると秋の落ち鮎を狙った「瀬張り網漁」が最盛期を迎え、投げ網で捕らえる伝統漁法が行われます。

岐阜県 鮎漁に向かう初秋の長良川

鮎漁に向かう初秋の長良川(C)岐阜県観光連盟

伝統建築の素晴らしさが、今でも息づく高山の「合掌造り」

家を厳しい冬の寒さと雪から守って、養蚕業を行うのに適した建築手法として継承されてきた飛騨高山の「合掌造り」。
岐阜県北部・庄川流域にある集落「白川郷」には、年間100万人以上の観光客が、訪れています。
荻町地区には、現在合掌造りの建物が150棟近くあり、一番の数を誇っています。国の伝統的建造物群保存地区に選定され、世界遺産にも登録されています。

岐阜県 白川郷合掌造り(秋)

白川郷合掌造り(秋)(C)岐阜県観光連盟

歴史の影を残す建物「高山陣屋」と名物「陣屋前朝市」

江戸時代に郡代・代官が政所であり、御役所や郡代(代官)役宅、御蔵などの建物を総称して「陣屋」としていました。
現在の陣屋には、資料も数多く展示されており、当時の人々の暮らしや高山の歴史を知ることができるようになっています。

岐阜県 高山陣屋

高山陣屋 (C)岐阜県観光連盟

その高山陣屋前広場で開催されているのが、高山名物の朝市です。
市場の店舗には、自家製の野菜に漬け物、餅に味噌、そして果物や手作り民芸品などが豊富に並べられています。
地元の方たちとやりとりをしながらお買い物を楽しみ、高山の風情を堪能してみませんか。

岐阜県 陣屋朝市

陣屋朝市(C)岐阜県観光連盟