愛媛県は、四国地方北西部に位置し、かつては伊予国と呼ばれていて、東予、中予、南予といった3つエリアに分かれています。
県の北側には瀬戸内海に面した松山平野、南側には西日本で最も高い石鎚山がそびえ立ち、瀬戸内海・宇和海には200余りの島々があります。
絶景のパノラマ景色が眺められる「松山城」
松山城は、標高約132メートルの小高い山に建つ松山市のランドマークタワー的存在の城です。
豊臣秀吉の家臣であった加藤嘉明が、1602(慶長7)年に築城を始め、25年の歳月をかけて造り上げ、全国的にも珍しい貴重な石垣「登り石垣」があります。
「登り石垣」とは、「万里の長城」と同じように山腹から来る敵の侵入を阻止する防備手法のひとつです。
天守閣からの眺めは、まさに絶景と言われ天気が良いと瀬戸内海の島々まで見ることができます。
歴史ある温泉が「道後温泉」
道後温泉は、兵庫県有馬温泉、和歌山県の白浜温泉に並ぶ日本三大古湯のひとつで、3000年の歴史を誇る温泉地です。
神代の昔、大国主命(おおくにぬしのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)身をもって湯治を体験されたのが、道後温泉の始まりだそうです。
6世紀末には、聖徳太子も湯に入り療養されたという言い伝えもあるそうです。
道後温泉本館は、1994(平成6)年に築100年を迎え、国の重要文化財に指定され、館内には神の湯(かみのゆ)」と「霊の湯(たまのゆ)」の2種類の湯に浴室が5つあります。
3階の個室の一角に、夏目漱石が温泉を楽しんだ当時を再現した「坊っちゃんの間」があり、漱石や当時親交のあった人々の写真が室内に飾られています。
足湯で飲んびり、道後の時を刻む「坊ちゃんからくり時計」
道後温泉本館100周年を記念して作られた道後温泉駅前の放生園にある「坊っちゃんカラクリ時計」は、午前8時から午後10時まで、1時間ごとに道後温泉らしい音楽が時を告げ、小説「坊っちゃん」の登場キャラクターが登場します。
デザインは、道後温泉本館の振鷺閣をモチーフにしてつくられました。
そばに足湯もあり、訪れ人の憩いの場ともなっています。
村上水軍の栄華を伝える今治の豪快な郷土料理「法楽焼」
「法楽焼」は、村上水軍が戦勝の祝いに食べたと言われ、豪快な料理として親しまれています。
素焼きのほうろくの上に小石を並べた上に、来島海峡で獲れた鯛に車海老、車庫にサザエなど新鮮な魚介類を盛り、味付けは塩のみで焼くという郷土料理です。
小石が余分な水分を吸収し、食材の焼き上がりがほっくりした素材の良さが味わえる逸品料理です。