北海道新幹線も開通して、函館へはますます行きやすくなりました。
函館山からの眺望と五稜郭、教会と洋館が建ち並ぶロマンあふれる港町、函館市内を巡る旅です。
東京から4時間半で函館へ行く
北海道新幹線に乗車し、新函館北斗駅から在来線に乗り換えて、午後1時頃函館駅に到着です。
市電に乗車し、まず訪れたのは「五稜郭跡」です。
星形城郭の五稜郭跡は、徳川幕府の命を受けた蘭学者武田斐三郎が設計を手掛けて1864(元治元)年に完成させました。
元々は、鎖国制度をひいていた幕府が、函館開港の際に防衛目的で築城した砦だったそうです。
それが、1868(明治元)年に始まる戊辰戦争の最後の戦いの場となったのが、1869年5月のことだそうです。
新政府軍の箱館(函館)総攻撃「箱館戦争」で、旧幕府軍は海軍副総裁の榎本武揚や新撰組の土方歳三らが戦ったそうです。
その激戦があった五稜郭も、現在では市民の憩いの場の公園として整備されいます。
公園内を散策しつつ、敷地中心に復元された箱館奉行所へと向かいました。
現存の箱館奉行所は、綿密な発掘調査と文献研究によって2010年に復元され、館内には五稜郭の歴史を解説する「歴史発見ゾーン」、当時の役人別の詰所や仕事部屋などの「再現ゾーン」「映像シアター」「建築復元ゾーン」など当時の奉行所の様子を知ることができるようになっていました。
奉行所見学を終え、五角形の五稜郭公園を眺望するために107mの五稜郭タワーに登り、函館市内の大パノラマを満喫しました。
市電に乗って函館山を目指して散策
次に函館市内を一望する函館山へ向かう前に、その途中の観光スポットを巡ります。
まずは、18種45株のバラが咲く洋式庭園の「旧イギリス領事館」です。
庭園には、ヴィクトリア調の「あずまや」とブロンズの噴水が、いかにも英国を感じる雰囲気の庭です。
館内には領事室や展示室の他、本場英国の紅茶が楽しめるカフェも営業しています。
カフェ内は英国的なインテリアが施され、焼き菓子やケーキもありますので、紅茶好きの方がティータイムを満喫するのにおすすめだと思います。
お茶を楽しんだ後、元町公園を抜けた場所に建つ「旧函館区公会堂」へ訪れました。
外観はブルー、グレー、イエローの配色が施され、建築様式はコロニアルスタイルでシンメトリーのデザインになっています。
1910(明治43)年に建設された、この「旧函館区公会堂」は西洋建築で元町周辺の洋館の中でもかなりの存在感があります。
バルコニーからは函館港を一望でき、館内の装飾は明治時代の豪華な造りがとても華やかでした。
「旧函館区公会堂」を後にして、CMや映画の撮影で有名な函館の人気の坂「八幡坂」から函館港を眺め向かったのが「函館ハリストス正教会」。
幕府から函館開港が許可され、ロシアの領事館及び礼拝堂として建てられたのが、この「函館ハリストス正教会」だそうです。
外観の白い壁に薄い緑色の屋根のコントラストが、ひときわ目立つロシア風ビザンチン様式の「函館ハリストス正教会」の聖堂は、19168(大正5)年に築かれ、現在国指定重要文化財となっています。
週末には、美しい鐘の音色が響きわたるとのことです。
周辺には、カトリック元町教会、函館聖ヨハネ教会も建ち並んでいました。
いよいよ函館山での眺望を満喫する
「函館ハリストス正教会」から4~5分ほど歩くと、函館山ロープウェイの駅に到着します。
函館市と近郊を一望できる展望台に向けてロープウェイに乗車。
時間は17:00、夕景から夜景を望むのには、ちょうどいいタイミングでした。
100名以上が一度に乗車できる大型ロープウェイで、標高334mの函館山の頂上まで3分ほどで到着します。
山頂展望台から津軽海峡を望む、360度の眺望は本当に素晴らしいです。
山頂展望台2階の「レストラン ジェノバ」で夕食をしながら、日本三大夜景のひとつである美しい夜景と美味しい食事も満喫できて、大満足の函館観光スポット巡りの旅でした。