自然にはぐくまれた沖縄本島北端の島「伊平屋島」

伊平屋村 大俯瞰

南北に細長く沖縄県の有人島の中では、最北端の伊平屋島は、本部半島の北約40キロに位置し、サトウキビと稲作が盛んで八重山地方に次いで、2番目の生産高を誇っています。
別名「てるしの島」と呼ばれています。「てるしの」とは、古語で「太陽」や「太陽神」のことです。
伊平屋島は、青く澄み渡る海と緑に覆われている自然が盛りだくさんな島です。
手つかずの自然がいっぱいの島では、マリンスポーツや自然散策、キャンプなどを楽しむことができます。
島へのアクセスは、沖縄本島今帰仁の運天港からフェリーでおよそ90分の距離です。

大自然と歴史を語る伊平屋島の観光スポット

伊平屋島の見どころは、幹線道路沿いに日傘を張ったような枝が広がる県天然記念物である「念頭平松」や伊平屋島から野甫島へ続く野甫大橋の手前に広がる白いパウダーサンドのビーチ「米崎ビーチ」があります。
その他には、海岸沿いの道路の北端から岩山を細い階段で登り、大きな岩の折り重なった隙間を通り抜けていくとたどり着く「クマヤ洞窟」は、島のパワースポットで
太陽神である天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れた古事記の天岩戸伝説に由来する洞窟だそうです。
伊平屋島の南西にあり、全長680mの野甫大橋で伊平屋島に結ばれています。
近年、島の西側に沖縄県でも最大級のテーブルサンゴ群が発見され、ダイビングや
シュノーケリングの穴場としても人気のスポットで、ときどきウミガメも現れるそうです。

伊平屋村 大俯瞰

伊平屋村 大俯瞰(C)沖縄観光コンベンションビューロー

伊平屋島には、民宿・旅館が6軒とホテルが3軒あり、その中のひとつ「松金ホテル」は、村役場や郵便局に小学校がある島の中心我喜屋集落にあります。
全室ユニットバストイレ付きで、ホテルの前は整備された海岸線が広がっています。

沖縄本島でも人気の「伊平屋ムーンライトマラソン」

毎年10月の月が美しい時期に行われるのが、伊平屋島名物のマラソン大会です。
このマラソンの特徴は、名前通り暑い代用の照り返しがきつい昼間ではなく、海に沈む夕日を眺めながら、マラソンがスタートすることです。
月に照らされる海沿いの道を走りながら、時間とともに風景全体が青から茜色、濃紺へと空が変わるマジックアワーを走りながら体験できます。
夜のとばりがおりますと東海岸から月が昇り、走る人たちの足元を照らし、その月灯りの中、マラソンランナーは手にペンライト、頭にヘッドライトをつけて、ひたすらゴールを目指していきます。
マラソン開催前日には、前夜祭も開催されて盛り上がるイベントですが、本島の住民にも人気の高いイベントとして知られているマラソン大会です。

伊平屋村 松金ホテル

伊平屋村 松金ホテル(C)沖縄観光コンベンションビューロー