温暖な気候に恵まれた美しい海の絶景が自慢の和歌山市

和歌山市 和歌山城

和歌山市は、和歌山県の北部に位置しており、江戸時代には御三家のひとつである紀州徳川家が治める紀州藩の城下町として栄えました。
城などの歴史ある史跡だけでなく有名な景勝地など、見所の多い観光にはおすすめの地域です。

豊臣秀吉の命を受け築城した和歌山城

和歌山城は、和歌山市の中心部にある標高49メートルの虎伏山(とらふせやま)に、豊臣秀吉が弟の秀長に命じ築城させた城です。
関ヶ原の戦いで豊臣軍勢が敗れてから、徳川御三家の紀州藩紀州徳川家の居城となりました。
和歌山市街地を望む天守閣は、1958年(昭和33年)に再建され、現在徳川家にゆかりの品が展示されています。

和歌山市 和歌山城

和歌山城 (写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟)

紀州徳川家に縁の深いお寺「紀三井寺(きみいでら)」

和歌山城の近くに建つ「紀三井寺」は、奈良時代(770年)に唐の僧為光(いこう)上人によって開かれました。
境内にある本堂、楼門、鐘楼、多宝塔などは、現在国や県の重要文化財に指定されています。
本堂内には、高さ12m、重さ約30トン、日本最大の総漆金箔張の大千手十一面観世音菩薩像があります。
敷地内にある約500本の桜は、早咲き桜として有名で開花時には多く人でにぎわいをみせます。

和歌山市 紀三井寺

紀三井寺 (写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟)

西の日光と言われる「紀州東照宮」

紀州東照宮は、元和7年(1621年)に藩主徳川頼宣が、父である家康を祭るために創建しました。
参道には青石が敷きつめられた、108段の侍坂を登っていくと朱塗りの楼門が迎えてくれます。
栃木県の日光東照宮のように、左甚五郎(ひだりじんごろう)作の緋鯉真鯉の彫刻や、狩野探幽(かのうたんゆう)作のふすま絵など、建物には豪華絢爛の造りが施されています。

和歌山市 紀州東照宮

紀州東照宮 (写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟)

絶景の宝庫、和歌の浦に架かる「不老橋」

和歌の浦は、潮が引くと干潟が現れ、潮が満ちれば青く澄みきった美しい海となります。
その美しい海の入り江に架かる石橋「不老橋」は、紀州藩10代藩主であった徳川治宝の命により、1850(嘉永3)年に着工し翌年に完成したアーチ型の石橋です。
この橋は、徳川家康を祀る東照宮の祭礼である和歌祭の時に、徳川家や東照宮関係者が御旅所(おたびしょ…宿泊所)に向かうために通行した道に架けられたものであるそうです。

和歌山市 不老橋

不老橋 (写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟)

和歌の浦を一望する「和歌浦天満宮」

菅原道真は大宰府へ赴任する際に、洋上で嵐に会い和歌の浦の地に立ち寄ったそうです。
その学問の神様である菅原道真を祀っているのが和歌浦天満宮です。
和歌浦湾を望む「天神山」の中腹に建っており、大宰府天満宮や北野天満宮と共に日本三菅廟と言われ、受験の季節には受験生などでにぎわいをみせています。

和歌山市 和歌浦天満宮

和歌浦天満宮 (写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟)