2017年に白山開山1300年を迎える北陸へ行こう

白山は石川、福井、富山、岐阜県にまたがる2000メートル級の山々の連なりの総称で、富士山、立山と並び日本三名山に数えられています。
2017年は越前の僧侶である泰澄が初めて白山に登頂して1300年を迎える記念すべき年となり、北陸各地で祝賀イベントが予定されています。
ここでは、白山の歴史と開山1300年を迎えるおひざ元で行われる各種イベントを簡単にご紹介します。

白山ってどこにある？

先ほどご紹介したように、白山とは御前峰、大汝峰、剣ヶ峰の三峰、さらに別山や四塚山等々の連峰の総称です。主峰である御前峰の山頂には、全国にある白山神社の総本宮である白山比咩(しらやまひめ)神社の奥宮があります。
そのおひざ元である石川県白山市は1市2町5村が合併して2005年に誕生した石川県で最大の面積を誇る市で、白山の山頂から日本海までの高低差が実に2702メートルもあることが特徴です。

白山の歴史

古くから祈りを捧げるため仰ぎ見られていた霊峰ですが、717年に越前の僧であった泰澄が初めて白山に登頂しました。その後9世紀になり加賀、越前、美濃に登山道が整備され、神と仏が共存する修験の場として崇められるようになります。
その後、加賀、越前、美濃の登山口に設けられた馬場を拠点として、日本全国に白山信仰が広まり、加賀の馬場にある白山本宮は、明治以降全国に3000社ある白山神社の総本宮である白山比咩神社として崇拝されるようになります。
明治時代に発令された神仏分離令により神と仏、神社と寺が分けられ、廃仏毀釈により仏が不遇の扱いを受けるようになり、白山に祀られていた仏像はことごとく廃される運命をたどりましたが、白山麓に住む村人たちが山から下ろすことができた仏像の中には現存するものも少なくありません。
最近では信仰の山としてだけではなく、日本最西端に位置する高山帯を持つ山として、登山愛好家のみならず生物分布の研究家にも注目されています。

白山開山1300年にちなんだイベント

白山を望む各市町村では、白山開山1300年にちなんださまざまなイベントが企画されています。
まず福井県勝山市にある白山平泉寺歴史探遊館「まほろば」では、2017年1月から1年間、「開山1300年記念ポストカード」と「白山平泉寺ウォークラリーマップ」が来館者全員に進呈されます。
「まほろば」は国の史跡でもある白山平泉寺や白山信仰についての歴史や文化を学べるだけでなく、発掘調査の最新情報や平泉寺周辺にある集落の季節ごとのおすすめ風景などが紹介されていますが、2017年4月から12月まで特別企画展が3弾に分かれて開催され、期間中何度も足を運んでみたくなる催しが企画されています。
このほか2017年7月の平泉寺白山神社の例大祭や7月中旬～8月下旬の宝物館特別公開など、見逃せないイベントも盛りだくさんです。
勝山市以外では白山比咩神社おひざ元である石川県白山市でも、白山登山・白山お水返し、舞踏家の藤間信之輔氏による「白山観舞(はくさんかんまい)」の披露など、2017年4月から2018年1月までさまざまなイベントが予定されています。

白山歩きにぴったりのパンフレット

テレビなどではまだあまり大々的に報道されていませんが、2017年を迎えると同時にインターネットの特設ページが開設されるなど、地元の自治体では大きな盛り上がりを見せています。
白山開山1300年のお祭りムードの雰囲気を楽しむことができる、おすすめのパンフレットをご紹介しましょう。

白山を擁する石川県、福井県、富山県、岐阜県は豊富な自然と四季折々の季節の恵みを楽しむことができます。
白山開山1300年関連のイベントは年間を通してさまざまな企画が準備されています。
これから発表されるイベントもまだまだたくさんありますので、各自治体や観光協会で開設されている特集ページなどをこまめにチェックしてお出かけしてみてはいかがでしょうか？

１．るるぶ加賀の國 (石川県加賀市)

白山市に隣接している石川県加賀市でも、白山開山1300年にちなんださまざまなイベントが予定されています。
このガイドブックでは霊峰白山を中心に雄大な大自然を満喫できる山里めぐり情報や、山中温泉や山代温泉など、近隣のおすすめ温泉情報、山と海に恵まれた加賀地方自慢のグルメ情報など、開山1300年関連だけでなく加賀地方を目いっぱい楽しむための情報がたくさん詰め込まれています。