日本三景のひとつ「天橋立」の眺望と散策を楽しむ旅

天橋立 飛龍観

京都府北部、日本海の宮津湾にある「天橋立」は、宮城県の「松島」広島県の「宮島」とともに、日本三景とされている特別名勝のひとつです。
天橋立とは、宮津湾と阿蘇海の間に伸びるおよそ3.6キロの砂嘴(さし)で、そこにおよそ8000本もの松が生い茂っているそうです。
今回は、京都旅行の1日目にここに立ち寄りました。

風光明媚な天橋立へ向かう

京都から特急に乗車して、天橋立までおよそ2時間で到着。
まずは、天橋立駅そばにある「三人寄れば文殊の智恵 」で有名な智恵を授かる文殊さんとして知られている「智恩寺」に向かいました。

天橋立 智恩寺山門

天橋立 智恩寺山門 (C) 京都府北部地域連携都市圏振興社

山門は、黄金閣とも呼ばれる三間三戸の二重門になっていて、上層には釈迦如来や十六羅漢が安置されているそうです。
山門をくぐりますと、左手に室町時代に建立された重要文化財の多宝塔、右手に等身大の石仏が三体いらっしゃいました。
真正面にあるのが、宝形造りの銅板葺き屋根の「智恩寺」の本堂、文殊堂で文殊菩薩がご本尊となっています。

 

天橋立 智恩寺(本堂)

天橋立 智恩寺(本堂) (C) 京都府北部地域連携都市圏振興社

智恵を授かる文殊さんですから、受験や資格試験などの受験生、成績向上や学業成就を願う人々が多数訪れています。
次は、知恩寺のすぐ横にある天橋立観光船の天橋立桟橋へ向かい、観光船に乗車しました。

天橋立 観光船と廻旋橋

天橋立 観光船と廻旋橋 (C) 京都府北部地域連携都市圏振興社

 

乗車の狙いは、船上から天橋立の松並木を観ようというもので、宮津から府中地区と呼ばれる一の宮桟橋へ移動していきます。
乗船時間はおよそ12~3分ですが、松林を右方向に観ながらの遊覧気分は、とてもゆったりとした旅の味わいを満喫できます。
一の宮桟橋に到着後、すぐに向かったのは、天橋立を北向きから一望できる成相山中腹にある傘松公園です。
龍が天に向かって昇っているように見えることから、その眺めを「昇龍観」と呼んでいるそうです。

傘松公園へは、天橋立ケーブルカー&リフトで移動、乗り場の府中駅まで桟橋から徒歩5~6分程度でした。
ケーブルカーに乗って4分ほどで到着、公園内にいくつか展望コーナーがあり、天橋立の眺望を様々な角度から楽しめます。

天橋立 傘松公園 夏

天橋立 傘松公園 夏(C) 京都府北部地域連携都市圏振興社

天橋立名物「股のぞき」と言う場所があり、股の間からのぞくと天地が逆転し、天に架かる橋のように見えるポイントです。
いくつか眺望ポイントを変えて天橋立を眺めた後、傘松公園にある「Ama Terrace」の2階にある展望レストランでランチをいただきました。
レストランでは、目の前に広がる海と空、そして天橋立を眺めながら優雅な気分で食事を楽しみました。

天橋立の松並木を散策

帰路は、天橋立を実際に歩いて天橋立駅方面へ戻ります。

幅はおよそ20~170m、全長は約3.6キロの白砂青松の砂嘴の砂浜で、夏は海水浴場として賑わう場所でもあるそうです。

天橋立 松並木

天橋立 松並木(C) 京都府北部地域連携都市圏振興社

松並木には、双竜の松、見返りの松、雪舟の松、羽衣の松、夫婦の松などと命名された松の木が立ち並んでいます。

その他にも、与謝野晶子のゆかりの地であることから歌碑や、剣豪岩見重太郎仇討の場の石碑などにも散策中遭遇しました。

天橋立の中程を過ぎてしばらく歩きすすむと、天橋立神社に到着。

天橋立 神社

天橋立 神社(C) 京都府北部地域連携都市圏振興社

この神社は、恋愛成就のパワースポットとして人気のある場所だそうで、八大龍王が祀られています。
すぐ横には日本名水100選の一つ「磯清水」があり、周りを海に囲まれているのに、不思議なことに真水が湧いている井戸だそうです。
天橋立の散策は、所要時間およそ1時間でした。

旅の締めくくりは・・・

今回の旅の締めくくりは、天橋立を南側から一望できる展望所「天橋立ビューランド」です。
文珠山にある「天橋立ビューランド」へは、リフトかモノレールで登っていきます。
山の上に登っていくたびに、雰囲気が変化する天橋立を眺めつつ、8分ほどで「天橋立ビューランド」に到着。

天橋立 飛龍観

天橋立 飛龍観(C) 京都府北部地域連携都市圏振興社

観覧車などの施設があるミニ遊園地という雰囲気の場所で、ここからの眺めは、天橋立が天に舞う龍のように見えることから「飛龍観」と呼んでいるそうです。

今回は、北側から「昇龍観」、南側から「飛龍観」と天橋立の二つの顔を満喫する旅でした。