京都駅から直ぐなのに、穴場中の穴場『渉成園(しょうせいえん)』
京都駅から徒歩10分で穴場スポット!?
東本願寺飛地境内地(とびちけいだいち)、「渉成園」。
京都は外国人観光客の増加、日本人観光客のリピート率の高さからどこに行っても人だらけ…というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実は、JR京都駅から徒歩圏内で静かに京都の庭、紅葉や桜を見ることが出来るスポットがあります。
それが、渉成園です。
【場所】京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
【アクセス】 JR京都駅から徒歩10分/地下鉄・五条駅から徒歩7分/市バス・烏丸七条から徒歩5分
【開園時間】 3月〜10月: 9時〜17時(最終受付: 16:30)
11月〜2月: 9時〜16:00 (最終受付: 15:30)
年中無休
【料金】 庭園維持資金として一人500円以上の協力寄付金要。
高校生以下は250円以上。
【#源氏物語ゆかりの地】<京都市下京区下数珠屋町通間之町東入>
渉成園(枳殻邸)
渉成園は「東本願寺」の別邸で、枳殻邸とも呼ばれています。光源氏のモデルのひとりともいわれる源融の「河原院」を意識して江戸時代に作庭されました。pic.twitter.com/S0kdq2RGeB— 「源氏物語」関連情報bot (@GenjiBot) 2019年2月18日
『渉成園』…実は”桜”も”紅葉”も楽しめちゃう庭園なんです♪
桜と紅葉の時期、京都の有名観光地は、まさに人、人、人…。
京都駅周辺なんて、人でごった返しています。
そんな中にあって「渉成園」は、京都駅から徒歩10分で桜、紅葉のどちらも楽しむことが出来ます♪
桜の季節は、入り口すぐの場所に大きな紅枝垂れ桜やソメイヨシノが咲きます。
紅葉の季節では、紅葉だけでなく、イチョウやフウの木との色のコントラストを楽しむことが出来、池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)の為、池に映る紅葉も見事です。
※「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)」とは、日本庭園の形式のひとつで、中心に”池”を設け、その周囲を巡りながら観賞する江戸時代の代表的庭園形式のこと。代表例では「桂離宮」や石川県にある「金沢兼六園」、「岡山後楽園」、「小石川後楽園」などが有名です。
(桂離宮)
(金沢兼六園)
(岡山後楽園)
更には、桜、紅葉いずれも木々と京都タワーの共演を見ることが出来、インスタ映えも間違いなしです。
京都駅のゴタゴタからは考えられない程静かに花や木々を愛でることが出来ます。
有名な作庭家の趣向を取り入れた、十三景の美しい庭園『渉成園』
東本願寺の飛地境内地は、1641年に徳川三代将軍・家光から寄進された地(約一万坪)に、京都「詩仙堂」を手がけた「石川丈山」の趣向を取り入れた作庭で、1653年から5年の間で作られた庭がほぼそのまま残っています。
庭の作りは、回遊式庭園で、池、木々、花々と建物の融合がどこから見ても美しく、日本庭園ならではの考え抜かれた美しさを誇っています。
京都駅からすぐのロケーションで、京都市内のど真ん中ですが、庭からは外の殺伐とした都会の雰囲気は感じられません。周辺にある沢山の仏具屋さんも京都らしさを醸し出しています。
「渉成園」はあまり知られていない穴場ですが、実は国の名勝にも指定されています。
お次は名勝『渉成園』元は河原院はここだとされてたらしい
陸奥の国の塩釜を真似て毎日何百㍑もの海水を運ばせて塩を焼かせたらしい
陸奥はみちのくとも読みますね
三番目の写真は源融(みなもとのとおる)の供養搭で四番目は塩釜の手水鉢で園で最も重要なのだとか
綺麗な梅も咲いていました pic.twitter.com/XA1bCZYpDc— 使者 (@uchuuyorino) 2019年2月16日
最後に
観光シーズンの京都は訪れたい観光地が沢山!しかし、人も沢山…。
せっかく京都を訪れたのに、どこに行っても人だらけ。何をするにも長時間並んで待つ…待ったにも関わらずゆっくり見ることが出来なかった、ということはよくあります。
マイナーだけれど、ゆっくり花や木々を観賞出来る場所は最高です。
観光シーズンに京都に行く場合は、ぜひ穴場の「渉成園」で本来の京都らしい風情を味わってみてください。