十勝平野の北端にあり、日本最大の国内公園である大雪山国立公園の東山麓に位置している上士幌町。
町内の面積の70%以上を森林が占め、豊かな緑が魅力の町です。
2000m級の山が立ち並び、豊かな森林や温泉など自然の恩恵を満喫できる北部の山岳地帯に対し、南部は穏やかな気候で農業に適した肥沃な大地が広がり、訪れる季節によってさまざまな表情を楽しむことができます。
ここでは、上士幌町のおすすめスポットをベストショットとともにご紹介します。
旧国鉄士幌線タウシュベツ橋梁
旧国鉄の士幌線は、林業が盛んに行われていた時代に木材の輸送に大活躍していましたが、1987年の国鉄民営化の直前に廃止されました。
この士幌線の廃線跡は現在でも町内のいたるところで確認することができますが、その中でも最も大きな遺構がタウシュベツ橋梁です。
夏の間は糠平湖の湖底に沈んでいますが、水位の下がる1月~5月ごろまでは湖面に姿を現します。
季節によって姿が見え隠れする幻想的な橋梁は、北海道遺産にも指定され「幻の橋」として多くの人に親しまれています。
日本最古の熱気球イベント
上士幌町は、1974年に全国で初めて熱気球の大会が開催された町として知られています。
年に2回開催されるこのバルーンフェスティバルは、全国から数十機もの熱気球が集まります。
体験搭乗することもでき、広大な十勝平野を空の上から見下ろすことができます。
期間中の会場では屋台が建ち並びさまざまなイベントも開催され、お祭り気分を楽しむこともできます。
夏と冬のどちらもおすすめなのは間違いありませんが、熱気球を満喫したい場合は、冬に行われるウィンターバルーンミーティングがおすすめです。
冬の十勝地方は晴天率が高く、澄んだ青空と雪原を楽しむことができるだけでなく、体験搭乗も比較的待たずに楽しむことができます。
日本一広いナイタイ高原牧場
総面積約1,700ヘクタールを誇り日本一の広さを持つ広大な公共牧場で、牛の放牧を見ることができます。
ここまでの規模を持つ牧場は国内でも少ないため、まるで海外旅行に来たような気分を楽しめます。
放牧されている牛の中に、野生のシカも現れることもあり、北海道の自然の雄大さを存分に満喫することができる高原牧場です。
目いっぱい遊んだあとは温泉でほっこり
上士幌町を遊びつくしたあとは、大雪山国立公園の森と糠平湖の湖水に囲まれた温泉地、ぬかびら温泉へ。
大正8年に発見されたこの温泉の泉質は、ナトリウム・塩化物を豊富に含み、肌が滑らかになるだけでなく、飲用することで胃腸病にも効果があるといわれています。
隣接するぬかびら温泉スキー場は、上質なパウダースノーでシーズン中は多くのスキー客で賑わいます。