2010年10月にフェイスブックページを開設した、白川郷の観光ページ。投稿は写真だけなのに、39,000もの「いいね数」を獲得し、チェックインの数はいいねをはるかに上回っています。一般的なフェイスブックページの運用とは違った角度で運用をしています。また、レビューに海外の方からのレビューが多く見られるもの大きな特徴と言えます。
【投稿を続ける極意~ウォールへの投稿は、ファンからの写真と自前撮影のみで構成~】
一般的に観光地のフェイスブックページへの投稿は、イベントの情報や交通機関の情報を提供している場合が多いのですが、白川郷のフェイスブックページの投稿は、写真とリンクのみです。フェイスブックページの訪問者にいかに有益な情報と自社PRをするかということにとらわれ、毎日投稿するのがファンづくりにいいのはわかっているけど続けられなくなってくることが多いもの。
しかし、白川郷のフェイスブックページの投稿手法では、投稿文章を考える必要がないので、たやすく続けられます。フェイスブックページを運営する1つの要素は、自社サイトへの取り込みの窓口。訪問する人が、ついリンク先を見てしまう。白川郷のフェイスブックページは、写真投稿のみで更新を簡単にしつつ、窓口としての機能を充実させたページです。
【ターゲットを明確にして、ファンを掴む】
近年、手ごろな価格でデジタルカメラや一眼レフが手に入ることもあり、写真を趣味にしている人は多くなっている。その人たちのいい撮影ポイントを知りたい、自分が撮影した写真を公開したいという心理を、フェイスブックページの運用とマッチングさせることにより、多くのファンを掴んでいます。そして、それが「いいね」の多さやチェックイン、レビューの多さに繋がっています。
【フェイスブックの情報は、固定ではないことを意識し、相手に立場になる】
白川郷のフェイスブックページの投稿は、写真以外の内容は全て同じリンク集になっています。その内容は、白川郷を含む周辺宿泊予約、観光名所、レンタカー、お土産物、食事処、ツアー情報、周辺空港情報などです。
知らない土地、行ってみた土地、訪れようと思っている土地のその土地限定のイベント情報は確かに魅力ですが、白川郷のフェイスブックページに掲載してあるリンク先は、その地の訪れようとする人誰もが必要とする情報です。
通常個別に探さなければならない情報を1つに集約することで、訪れる人側からすると、ここにくればほしい情報がまとめて手に入るという、「便利」が手に入ります。
しかも、その情報が固定にされていていつ来ても手に入るということなら、またフェイスブックページを見に来るのではないでしょうか。